fu3ak1's tech days

何事もシンプルに。主にAWS関連の記事を書いています

AWS入門書の比較&新しい本を書きました。

Amazon Web ServicesAWS)の学習を始めるための入門書、たくさんありますね。

今回、めでたく(?)、私も新しい本を書かせていただきました。本日発売です!!

本書を書く参考として、他の入門書もいくつか読ませてもらいました。

せっかくなので、各入門書の紹介をしつつ、どのように選んだら良いのかポイントをまとめてみます。

紹介する本は以下の3つと今回書いた本です。

1.

2.

3.

1. AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

AWS認定の基礎クラスである、クラウドプラクティショナーの対策テキストです。認定取得を最初の目標としている方はこれに決まりです。以下の特徴があります。

  • AWS認定資格や受験の流れなど、AWSの紹介以外にも認定に役立つ情報が豊富
  • 各章に練習問題も付いており、受験対策になる
  • AWSの主要なサービスがひととおり、丁寧に紹介されている

システム構築の経験が少しでもある場合は、とても分かりやすく理解がどんどん進むと思います。私の知り合いの若手メンバーもこの本を読んで試験合格したという人が多いです。

オンプレミスやデータセンター、IPアドレスといったシステムの基礎用語は理解している前提になっているかなと思います。

2. 図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

表紙で「AWSの一番やさしい本」と言っていることもあり、難しい言葉を使わず、AWSをイメージでつかめるようやさしくわかりやすく記載されています。以下の特徴があります。

  • システム構築経験が少ない方でもわかりやすく、難しい用語が出てこない
  • 「オンプレミス」の紹介など、システムの基本的な紹介もある
  • 紹介するサービスはEC2、RDS、S3、VPCがメインで、無理に多くのサービスを紹介していない
  • カラーでわかりやすい

AWSクラウドってなんだっけ?という方やシステム構築経験が無い方、使用予定のサービスがEC2やRDSだけなど限られる場合はこの本が合うと思います。

AWSには現在200以上のサービスがありますが、広く知ろうとすると混乱することもあるので、まずは基本サービスに絞って理解したいという方はこの本がおすすめです。先ほどのプラクティショナー対策本よりもやさしい内容になっていると思います。

3. AWSではじめる クラウド開発入門

この本は紹介した2冊とはまた系統が異なります。ハンズオン中心です。「認定とか概要理解は興味ない、オレはAWS上で何かを作りたいんだ!」って方は是非こちらの本をどうぞ。以下の特徴があります。

  • ハンズオン中心なので、作ることが好きな人は楽しい。PCの横にこの本を置いて学習を進める形になりそう
  • AWSアカウントやGit、AWS CLIなどの環境セットアップが必要。楽しい人は楽しいが、未経験の人は少し苦労するかもしれない
  • サーバーレスSNSアプリや、深層学習アプリなど、ハンズオンで作成するものが本格的。最後までやればかなり力がつく

技術者向けの本になっています。本の難易度としては今回紹介する中で一番高いかなと思います。

(New!) 図解 Amazon Web Servicesの仕組みとサービスがたった1日でよくわかる

私含め4名で書いた本となります。レベル感やイメージとしては、2で紹介した図解即戦力の本に近いです。以下の特徴があります。

  • システム構築経験が少ない方でもわかりやすく、難しい用語が出てこない
  • 「オンプレミス」や「IPアドレス」、「データベース」の紹介など、システムの基本的な紹介も多い
  • 紹介するサービスが多いので、AWSで出てくる単語を網羅的に理解できるようになる
  • カラーで図も多くわかりやすい

わかりやすさ幅の広さを重視して書きました。

最近では、最初のシステム構築がAWSになる新人さんや、いきなりAWSの営業をしてこいと言われる営業社員も増えているのではないでしょうか。 そんな方が増えるなか、AWSをバリバリ使っている人は容赦なくAWS用語を繰り出してきます。

そういった新入社員や営業社員が、クラウドAWSの理解を深め、AWSエンジニアの会話についていけるようになることを目指して書いた本になっています。

AWSってなんだっけ?その前にシステム構築やオンプレミスってなんだっけ?って方は是非本書を読んでもらえると嬉しいです。逆に、ある程度システム構築経験のある方や、認定合格知識や構築スキルを身に付けたい方はこの本は簡単すぎるところもあるのでご注意ください。

4冊の比較表

私の主観も多いですが、各本の比較をまとめてみました。紹介サービス数は多ければ良いというものでは無いので、好みや状況に合わせて比較材料としてみてください。

表紙 ターゲット やさしさ ページ数 紹介サービス数
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 認定合格を目指す方 ★★★★☆ 291 ★★★★☆
図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書 主要サービスを中心にAWSを理解したい方 ★★★★★ 240 ★★☆☆☆
AWSではじめる クラウド開発入門 (Compass Data Science) AWS構築スキルを身に付けたい方 ★★★☆☆ 368 ★★★☆☆
図解 Amazon Web Servicesの仕組みとサービスがたった1日でよくわかる AWSを幅広く理解したい方 ★★★★★ 260 ★★★★★

その他紹介できなかった本

今回は私が中身を読む機会があった本を紹介しましたが、入門書はほかにも多く発売されています。 表紙とAmazonページの情報からですが、簡単に紹介しておきます。


「学習ロードマップ」という学習の進め方・順序に合わせて紹介してくれる本ですね。AWSを深く理解しようとすると自分で学習することが必須となるので、その進め方を教えてくれるのは良いですね。


フルカラー、AWSマネジメントコンソールの画像も多く使用し、AWSの利用イメージとともにわかりやすく解説されているようです。


AWSに詳しいエンジニアがたくさん在籍するクラスメソッドさんのメンバーが書かれている本です。私もいつもブログにはお世話になっています。526ページとボリュームが多く、深く理解できそうな本です。


AWS社員の方が書かれている本です。社員ならではのディープな情報もサンプルを見るとありそうでした。AWSさんの説明(セミナー)や資料はよく拝見するのですが、どれもわかりやすいのできっと本も読者にわかりやすい仕様になっていると思います。


AWS上のEC2とRDSでWordPressをセットアップしながら、システム構築の流れを理解するといった内容になっています。(目次より)AWSだけでなく、EC2上でのソフトウェアインストールなど、システム構築一般的な知識も身に付きそうです。

まとめ

いっぱい入門書があって選ぶのが大変ですね・・(汗)

今回私たちが書いた本は、入門書の中でもかなりやさしい部類に入ると思いますので、手に取っていただけたら嬉しいです。

試し読みもできますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

r.binb.jp